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歯周病が認知症の原因物質を10倍に!?

歯周病が認知症の原因物質を10倍に!?

● 認知症との関係は 引き続き研究が必要

 「歯周病は成人のおよそ70%が罹患しているとよくいわれますが、これは軽度(初期)のものまで含めた割合で、おそらく真に問題となる歯周病は成人の10%くらいではないかと考えられています」

 年齢や性別による違いも指摘されている。

 「罹患率は40代以降で圧倒的に多くなります。男女差についてはそれほど言われていませんが、働き盛りの成人男性は、歯科受診をあまりしないことや、不摂生な生活習慣や肥満・糖尿病、また喫煙などの歯周病のリスクを上げるような環境にさらされているケースが多いので、より進行した歯周病を持つ割合は多いかもしれません」

 先日、そんな歯周病に関して気になる研究結果が発表された。九州大学の研究チームによると、マウスに歯周病菌を投与したところ、アルツハイマー型認知症の原因物質であるタンパク質「アミロイドβ」が、投与していないマウスに比べて約10倍検出され、記憶力も低下したという。

 歯周病は、これまでも多くの病の遠因となることが指摘されてきたが、認知症にまでその恐れが広がるとなれば、歯周病に悩む人にとっては心配なニュースである。

 ただ、現時点では少し慎重になる必要がありそうだ。というのも、歯科疾患と認知症などを発症する脳機能との関係性は、大きく分けて2つの考え方があるからだ。

 「1つ目は、高齢者など歯が抜けてかみ合わせ機能がなくなり、かむという行為がなくなった結果、脳に刺激が入らず機能障害が出るのではないかとする考えです。これは『廃用萎縮』といわれ、使わなくなった器官の組織が萎縮して機能不全に陥るという考えです。寝たきりの高齢者の筋肉などがその典型で、いざ立ち上がろうとしても力が入らなくなるのと同じ考えです。2つ目は、歯周病による感染や炎症の波及で、今回の一連の報道もこの考えに基づいています。ただ、多くの研究に見られるように、今回行われた実験も特定の細菌種(今回は歯周病菌)を多量に動物に投与して行動パターンを見るというものでしたが、実際の歯周病ではそのような非生理的血中濃度の上昇を伴う持続的な菌血症は見られません」

 菌血症とは、血液を通して菌が体内に入る現象のことである。

 「菌血症は歯ブラシをしただけでも一過性に起こります。歯科治療でも起こるとされます。ただ、通常30分もしないうちに、血中に入った菌は検出できなくなるとされています。特に血中から脳へは『血液脳関門』と呼ばれるバリアがあり、物質は簡単に脳内に入れません。歯周病による局所の感染症(炎症)で一過性に菌血症が起きたとして、他の組織に影響を及ぼすことなく簡単に脳内移行することは考えにくく、どうやって脳内に入るのか、明確な感染経路を示す必要があります」

● 放っておくと怖い歯の感染症 向き合うことがケアの近道

 とはいえ、歯周病はさまざまな病気との因果関係がすでに確認されている。最も有名なのが糖尿病との関係だ。

 糖尿病に伴う症状で菌を食べてくれる白血球の働きが弱まるため、歯周病菌の増殖が早まり、歯周病が進行。加えて、歯周病感染による炎症で血糖を下げる働きがあるインスリンの効果を弱めてしまうので、結果的に糖尿病も重篤化するという悪循環が起こってしまう。

歯周病と糖尿病の悪循環状態を放置すると、糖尿病による合併症にも影響する可能性が考えられる。合併症にはさまざまなものがあり、失明、腎不全、神経障害や血行障害による足の切断など、恐ろしい症状を引き起こすケースもある。

 「また、先ほど申し上げたように歯周病は感染症です。歯周病菌が直接波及する可能性が指摘されているのが、細菌が唾液や食べ物などと一緒に飲み込まれ、気管や肺に入って発症する『誤嚥(ごえん)性肺炎』です。細菌がなんらかの原因で血液中に侵入し、心臓弁に感染巣をつくる病気『細菌性心内膜炎』も怖いですね」

 他にも狭心症、心筋梗塞、動脈硬化などの疾患も挙げられるという。

 「歯周病は口臭や、最終的に歯を支える骨を溶かし歯が失われる疾患という捉え方のみならず、『全身に影響を及ぼす感染症』であるという捉え方にシフトする必要があります」

 西村氏はそう警告し、早期の治療を促している。

● 歯周病予防に 簡単な方法はない

 歯周病も虫歯も完全に防ぐためには、毎食後の口腔ケアだけで5分以上の手間を取られることになる。筆者自身、昨年から歯ブラシ以外に糸ようじ、マウスウオッシュなどを併用してケアを行い、歯周病ポケットを大幅に減らすことができたが、いまだにゼロにはならない。

 「完璧に自分の力で汚れが除去できる人であれば、ほぼ問題になることはありませんが、おそらくそれ自体非常に困難だと思います。最も有効な予防法は毎日のケアに加えて歯科の定期受診です。3カ月ごとの受診が推奨されています」

 では、個人でのケアで使う歯ブラシはどんなものを選べばよいのか。

 「個人に合ったものを選ぶべきです。力を入れて磨く人は硬すぎると歯を削る恐れがあります。また柔らかすぎると実際に歯にあたっているかどうか感覚がつかみづらい場合もあります。ヘッドはあまり大きくない方が、小回りが利いていいように思います。定期検診時に指導を受けるのも有効です。

 取り換えは、毛のない反対側から見て毛先が広がって、先が見えるようになったら換え時と一般に言われますが、分かりにくければこまめに月1回くらいのペースで交換するのはどうでしょう」

 では、忙しいときでも手軽にできるマウスウオッシュの効果はどうだろう。

 「口をゆすぐだけでは汚れは取れません。口腔内の細菌は『バイオフィルム』といって粘性の歯垢(しこう、プラーク)に埋まる形で歯の表面にこびりついているからです。もちろん歯ブラシなどで磨いた後に、汚れを一緒に洗い流すという意味では効果があるかもしれませし、香料などで口臭を一時的に緩和する作用もあります。ただし効果は一時的なもので、基本は歯ブラシによる除去が必要です」

 溶けかけたあめ玉の中に細菌が生息している状況を想像すると分かりやすい。あくまでマウスウオッシュは歯ブラシの補助的なツールで、歯みがきに勝る口腔ケアはいまのところないようだ。

 「残念ながら歯周病予防に近道はありません。専門家の力を借りながら、継続的に予防するのが一番です」

 万病のもととなる歯周病。毎日の地道なケアで防いでいくしかないようだ。

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