2021/12/02
インプラント手術を行う時には不安や緊張が強い方も多いのではないでしょうか。 不安感が強くインプラント手術をしようと思っていても、躊躇してしまう方も少なくありません。 そんな時におすすめの方法が「静脈内鎮静法」です。 そこで今回は手術が怖い人でも安全な静脈内鎮静法について詳しくご紹介します。
【静脈内鎮静法とは?】
静脈内鎮静法とは、腕の静脈から点滴をして治療する方法です。 眠ったようにうとうとした状態になるので、治療に対する不安や緊張を感じることなく、リラックスして治療を受けることができます。 静脈内鎮静法を行った患者様は「あっという間に終わっていた」と感想を持つ方を多いようです。 また、意識が完全に無くなるわけではないので、治療が終わった後休んでいただく時間はありますが、入院する必要がなく、日帰りで治療を行うことができます。 そのほかには、全身疾患がある方は不安や緊張で体調が悪くなってしまう方がいますが、静脈内鎮静法は呼吸や心拍を管理しながら行うことができるので安心です。【静脈内鎮静法の流れ】
1 血圧などの確認 まず始めに体調に問題がないかチェックします。 静脈内鎮静法の間は血圧や心拍を確認しながら、全身の様子を見て施術を行います。 2 点滴開始 静脈に点滴を開始します。 通常は腕に注射しますが、手の甲に行う場合もあります。 注射に使用する針は細いものを使用するので、痛みを最小限に抑えることができます。 麻酔の量を調整していきます。 患者さんの不安や緊張のレベルによって、うとうとした眠りかしっかりと眠る状態か判断します。 3 局所麻酔を行う 静脈内鎮静法はリラックスする効果はありますが、口の中の鎮静効果は足りないので、局所麻酔を行い、治療を開始します。 4 治療終了 静脈内鎮静法は当日帰宅することができますが、治療後はまだ少しふらふらすることもあるので、少し休んでから帰宅していただきます。 また、安全のために帰宅の時には自転車や自家用車の運転を避けましょう。【静脈内鎮静法がおすすめの方】
- 嘔吐反射の強い方
- 歯科に対して不安や緊張が強い方
- 心臓病などの全身疾患がある方
【静脈内鎮静法が受けられない方】
・妊娠している方 妊娠している方は薬を服用しない方が良いですし、流産のリスクがあるので静脈内鎮静法は受けることができません。 ・緑内症の方 静脈内鎮静法を行うと緑内症が悪化するおそれがあります。【まとめ】
インプラントや親知らずの抜歯などで不安感が強い方は静脈内鎮静法がおすすめです。 また、嘔吐反射や全身疾患がある方も体調を管理しながら治療ができるので安心ですね。 静脈内鎮静法は、うとうとして眠っているような感覚で治療を受けることができて、日帰りで治療を受けることが可能です。 また、不安に思っていることや疑問は治療前に解消してから行いますので、気になったことがありましたらお気軽にご相談ください。 ↓こちらも読まれてます!インプラントを断られた人でも大丈夫!?骨がない時でもできるサイナスリフト・ソケットリフト